穴ほじり2

Last Update:1999.5.21


1999.05.21 (34346km)

穴をほってしばらくの間は、そのふんわり(正確にはゆらゆらり)に満足していた。
しかしながら、何となくうずくのである。

まっ、まさか、へへ菌が...?
つっ、次はアド玉を...いや、止めとこう!

よかった...
感染していなかったようである。
まあ、ディスクバルブ(ダンパーバルブ)ぐらいなら...


タイトルで”穴ほじり2”といいながら、実はディスクバルブの話である。まあ、同じようなものである(全然違うか)。
穴ほじりをした後も、路面の荒れ(時間的には短く、ただし早いストロークが発生する場面)に、フロントの”ドタドタ”感があり、 何とかならないものかと思うようになりました。
よって、減衰力特性を弱めるため、今度はディスクバルブだということです(めちゃくちゃ安易すぎ!?)。
足玉による減衰力特性は、以下の特性であるかと考えます(たぶん...)。



減衰力特性は、オリフィスの穴の大きさ、及びディスクバルブ(伸び側、縮み側にそれぞれある)によるもので、ストロークの早さがゼロから ある一定の速度まではオリフィスの大きさに依存し、その一定速度を越えると、ディスクバルブが押しのけられ、そこの油路をLHMが 流れるため、これに反するディスクバルブの強さに依存されるはずです(これもたぶん...)。
穴ほじりをすることは、上図での赤い線の特性に変化するはずです。

実はディスクバルブのディスクは複数枚で構成されており、これの数を変化させることで、ディスクバルブの 強さを変化させられるのではないかと考えます。
我が家のXantia-BRK'96では伸び側のディスクはフロントとリアで違います。
伸び側のディスク(外から見える方)しか見えませんが、フロントは3枚で構成されており、リアは2枚と小さいのが1枚と なっておりました。
これから、リヤ側のほうが減衰力が弱い特性であることが推測されます。
まあ、フロントの方が重いし、操舵担当であることを考えると、このような設定になっているのではないかと想像します。
縮み側はわかりませんが、フロントとリアの関係は同じではないかと推測します。

さて、その他の値を考慮すると、リア用をフロントに装着すればいけるのではとも考えましたが、 その場合、きっと縮み側もかなり柔らかくなると推測され、高速域での緊急回避やレーンチェンジ時などの不安定さを考えると、 ちょっと怖いかなと感じます。

よって、フロントの伸び側ディスクの加工ということになりました。
以下が最終的な予想減衰力特性です。



伸び側のディスク3枚のうち1枚を取っちゃおうかと思いましたが、ベース部分が難しく、 結局下の画像のように、1枚をドライバーでこじって、浮かせることとしました。



下の画像で、ディスクの下の出っ張ってる山が、伸び側の油路です。
油路の上を1.5mmぐらいほどスペースができるように、細工をしました。
油路を開くようにドライバーでこじってみると、1枚少なくなるだけで、結構柔らかくなります。




さて、効果のほどは?

ううーん、何か変な結果。
問題があるわけではない。
安定性が少しは下がるかと思ったが、体感できる悪さは一切感じない。
しかし、劇的な変化も感じられない。
ただ、高速域でのバタバタはなかなか感じられる機会が少なく、まだ強い変化を感じ取れない状態とでも言えるか。
もしかしたら、もう1枚(計2枚)加工すればとも感じているが、もうしばらく様子を見ようと思っている。
伸び側だけのため、感じ取りにくい(私の鈍感さ)のではとも思う。
それよりか、低速域と高速域の挙動のつながりが良くなったように思える。
具体的に伝え難いが、こちらのほうが強い印象であり、結果オーライである。
何となく動きがスムーズになったようである。